平成29年度下半期 天徳寺慈しみ基金活動報告(国内)

児童養護施設「子山ホーム」支援事業

子山ホーム バザーの様子
子山ホーム バザーの様子

 10月7日にいすみ市にある児童養護施設「子山ホーム」でのバザーが開催されました。皆様から多くのバザー品を頂き、数回に分けて会場に運びました。バザーに協力したどの団体よりも、数量、種類においてももっとも多く多種であり、「子山ホーム」の方々に感謝されました。この場をお借りして、ご協力いただいた会員様に厚く御礼申し上げます。

 さて、バザー当日は雨交じりのあいにくの天気でしたが、バザーが始まる時間には大勢のお客さんが集まり、会場が開くと同時に我先に会場内に走りこみました。会場での販売は「子山ホーム」の職員と子供達、また支援する方々により行われました。食べ物のブースも出て、その売上げも進学や就職をするために子山ホームを出ていく高校3年生の新たな自分1人の生活の準備金の貸し出しに充てられます。

バザーに並べられた品々。
バザーに並べられた品々。
子山ホームに野菜を届けている有志での販売コーナー。様々なボランティアの手でホームは支えられている。
子山ホームに野菜を届けている有志での販売コーナー。様々なボランティアの手でホームは支えられている。

 夕方近くにはほとんどの品物が売れて、今回も20~30万円程度の売り上げとなる予定です。ただし、今年度、子山ホームを出ていく子どもは4人ということで、1人当たり50~100万円の生活の準備金の貸し出しを予定しているため、バザーの売り上げで、各子どもに5万円程度の支給がなされるそうです。また生活の準備金は子どもへの貸出のために、その子が働いて将来返すという名目ですので、返したお金を生活の準備金に充ててもいるそうです。しかし返せない子が多いことも実情です。

子山ホームの一棟。一棟半分に年齢が様々な子8人と、職員男女で家族的な生活を営んでいる。
子山ホームの一棟。一棟半分に年齢が様々な子8人と、職員男女で家族的な生活を営んでいる。

 残りのお金は子どもたちが自ら高校生の時にアルバイトをしてためることになっています。親のいない、また片親がいても子供にお金をかける状況でないという養護施設の子どもの実情に複雑な思いを持たざるを得ません。天徳寺では昨年の夏休みに寺で数日間のアルバイトを施設の子ども達に提供しました。今年はアルバイトの依頼がありませんでしたが、来年も声を掛けようと考えています。

  また来年も「子山ホーム」のバザーが秋に開催されます。天徳寺ではバザー品の提供を継続していこうと考えております。どうぞ墓参等の際に少しでも結構ですから、ご自宅に眠るバザー品をお持ち下さい。